出版物
アジア水環境パートナーシップ[WEPA]アジア水環境管理アウトルック2021
アジア地域の水質に関する問題を解決するためには、関係者の間で共通認識を持つことが重要であることを考慮し、アジア水環境パートナーシップ(WEPA)では、このイニシアティブで蓄積された情報及び知識、並びに人的ネットワークを活用して、「水環境管理に関するWEPAアウトルック」を定期的に作成しています。この報告書は、アジア地域の行政官、専門家及び水セクターのその他関係者を対象に、水環境の現状及び管理の状況に関する最新かつ有益な情報を提供することを目的としています。本報告書は、世界のその他の地域において水質問題に取り組んでいる関係者にとっても有益な情報源となるよう、これまで、2009年にイスタンブールで、2012年にマルセイユで、2015年に大邱・慶州で、2018年にブラジリアでそれぞれ行われた世界水フォーラムの際に出版されています。
本書はその第5版にあたり、主に「第1章WEPAパートナー国の水環境管理の概況」及び「第2章WEPAパートナー国における水環境管理に関する国別情報」の2つの章によって構成されています。第1 章では、各国の水環境管理に関する制度の枠組みについての分析結果を概説します。第2章は、WEPAパートナー国それぞれの水環境管理の最新情報を提供しています。また、これまでのWEPA年次会合及びワークショップで議論された持続可能な水環境管理を実現するために解決するべき現在の課題及び今後の取り組みについて示した「WEPAメッセージ」も掲載しています。また、本報告書では、各国間の情報の比較可能性の向上を図るとともに、経年変化の明示や、WEPA 第4期基本方針にも掲げられた「規制の遵守」に関する記載の充実を図るなどにより、これまで以上に質の高い情報を提供するよう努めています。
本報告書が、以前の4つの版とともに、アジア地域のみならず世界の他の国で水環境問題に取り組んでいる人々にとって、有益な情報源となるとともに持続可能な水環境管理に貢献することを願っています。
目次 |
||
はじめに | ||
アジア水環境パートナーシップ(WEPA)からのメッセージ | ||
謝辞 | ||
略語 | ||
第1章 WEPAパートナー国の水環境管理の概況 | ||
第2章 WEPAパートナー国における水環境管理に関する国別情報
|
||
参考文献 |