背景と目的
アジアでは、水需要の高まりと不適切な管理による水質汚濁によって、水資源の質と量の両方が悪化しています。水問題は、アジア地域における社会経済発展を妨げる主な原因の一つとなっています。アジアにおいて持続可能な開発を行うためには、水資源を持続可能な方法で管理し、健全な水環境を整える必要があります。
「水は、環境十全性を持った持続可能な開発、貧困及び飢餓の撲滅の原動力であり、人の健康や福祉にとって不可欠なものである。水問題を優先課題とすることは、世界的に喫緊の必要条件である。行動の第一義的責任は各国にある」。これは、第3回世界水フォーラムの閣僚級会合における、閣僚宣言の一部です。また同宣言では、成功の鍵としてグッドガバナンスと、能力構築の重要性が強調されています。
また、閣僚宣言に書かれた内容を実際の行動に移すことを目指して、第3回世界水フォーラムでは参加した各国政府が具体的な行動を起こすことを奨励するため、「水行動ポートフォリオ」が作成されました。
水環境管理には、政府や専門家、非政府組織(NGO)や市民など、様々な主体(アクター)が関わっています。そのなかで、政府担当者は、水環境管理政策の立案と実施に一義的な責任を持つため、重要な役割を果たすことになります。そのため、政府担当者への支援および援助機関等の役割が重要となります。ここでいう支援には、アジア地域にふさわしい水環境管理の方法やその技術に関する適切な情報の提供といったことが含まれます。
アジア水環境パートナーシップ(WEPA)は、水環境の現状や政策ニーズを考慮し、データベースを通じて地域の水環境管理に必要な情報や知識を提供することにより、水環境管理におけるグッドガバナンスを促進します。さらには、データベースの構築に共同で取り組むことで、ステークホルダーの能力構築も目指しています。
WEPAデータベースの基本構造
WEPAデータベースは以下の4種類から構成されています。
- 政策関連情報データベース
- 水環境保全技術データベース
- NGOsとCBOsの活動情報データベース
- 情報源データベース(関連サイトへのリンク)
WEPAパートナー国
スリランカ民主社会主義共和国(スリランカ)
ネパール連邦民主共和国(ネパール)
日本
カンボジア王国(カンボジア)
タイ王国(タイ)
ラオス人民民主共和国(ラオス)
マレーシア
中華人民共和国(中国)
インドネシア共和国(インドネシア)
大韓民国(韓国)
フィリピン共和国(フィリピン)
ベトナム社会主義共和国(ベトナム)
ミャンマー連邦共和国(ミャンマー)
*スリランカとネパールは2009年(WEPA第2フェーズ)よりWEPAに参加
実施構造
WEPAパンフレット
平成27年3月発行 |
||
![]() ![]() |
![]() ![]() |
平成23年3月発行 |
||
![]() ![]() |
![]() ![]() |