WEPAアウトルックは、WEPAパートナー国の水環境とその管理に関する情報が掲載されているWEPAの主要な出版物であり、原則3年毎に、世界水フォーラムの開催時期にあわせて改訂されています。アウトルックの第2版にあたるWEPAアウトルック2012は、同年3月にフランスのマルセイユで開催された第6回世界水フォーラムの一環として、環境省、（財）地球環境戦略研究機関（IGES、WEPA事務局）が開催したサイドイベントの場で発表されました。また、その日本語版が2013年3月に発行されました。

WEPAアウトルック2012には、WEPAパートナー国の水環境管理の枠組みについて横断的に概観した第1章、WEPAの優先討議課題である生活排水処理、気候変動と水環境の2つのテーマに関するこれまでの議論や調査の結果をまとめた第2章、各国の水環境の現状と管理の最新情報を掲載した第3章の3つの章で構成されています。加えて、WEPAアウトルック2012には、「WEPAからのメッセージ：持続可能な未来に向けたアジアの水環境の課題」が掲載されています。WEPAメッセージは、WEPA年次会合やワークショップ、二国間会合など、これまでの活動を通じてその重要性が特定された課題や、それらに対し今後のWEPAがどのように取り組んでいくかについて記されたものです。