WEPAについて
ミッション
アジア水環境パートナーシップ(WEPA)加盟国の水環境問題を協力と情報共有を通じて解決することを目指しています。
アジアにおける水環境保全の政策実務者(フォーカルポイント)等を中心としたパートナーシップを基礎とし、次の役割を担います。
- 水環境管理に関する相互の情報交換・対話を促進し、これを通じたフォーカルポイントのキャパシティビルディング(実施能力の向上)を行う。
- 水環境及び水環境管理制度の重要課題を同定するとともに、その解決の実現を支援し、その教訓をパートナー国間及び関連する国内外の関係者に共有する。
- 水環境及び水環境管理の重要課題の解決を進めるため、パートナー国間の関係者だけではなく、国際機関や援助機関等との連携を促進する。

実施体制
フォーカルポイント
- 各WEPAパートナー国を代表し、年次会合に出席しWEPAの活動に対して、各国の代表として助言を行うとともに、WEPA事務局との連絡調整の窓口の役割を担っています
- フォーカルポイントは、原則として、各パートナー国が推薦する水環境保全を担当する中央政府機関の政策実務者又は専門家が務めています。
年次会合
- 原則として全てのWEPAパートナー国の参加のもとに開催される、WEPA事業の方向性や年次計画案の検討を行い、事務局に助言を行う会合です。
- 原則として、1年に1度開催し、その開催国は、WEPAパートナー国の意向を反映しつつ、WEPA事務局が決定します。
WEPA事務局
- WEPAの事業計画を立案するとともに、その実施にあたり、関係者との連絡調整、フォーカルポイント間の情報交換・対話の促進、関連会合の企画運営、アウトリーチ等を行います。
また、WEPAパートナー国における水環境及び水環境管理制度を改善する機会を増進するため、アクションプログラムの策定・実施に係る調整・支援、WEPAパートナー国と関係する国際機関や援助機関等との協力体制の構築を促進するための活動を行います。
How to Use
このウェブサイトでは、WEPAの活動やパートナー国の水環境に関する情報を提供しています。 具体的には、この Web サイトを使用して次のことを行うことができます。
研究その他の目的でのデータの取得する
パートナー国の法的枠組み、水質基準、その他の水に関する情報をご覧いただけます。
WEPA加盟国の水環境を理解する
WEPA加盟国の水環境の現状を学びます。
WEPAの活動をフォローする
WEPAの最新の活動をご覧いただけます。
Partner Countries
2017年3月時点で、次の13カ国がWEPAのパートナー国として参加しています。
- カンボジア
- 中国
- インドネシア
- 日本
- ラオス
- マレーシア
- ミャンマー
- ネパール
- フィリピン
- 韓国
- スリランカ
- タイ
- ベトナム
Background
アジア水環境パートナーシップ事業(WEPA)は、2003年に京都、滋賀、大阪で開催された第3回世界水フォーラムの際に、日本の環境省が提案したイニシアティブで、水環境ガバナンスの強化を通じたアジアの水環境の改善を目的にしており、2004年に正式に活動を開始しました。
WEPAの目的を達成する上で情報が重要であるとの認識にたち、WEPA第1期(2004年度~2008年度)では、ウェブベースでの情報プラットフォームとして、WEPAデータベースを構築しました。WEPAデータベースには、WEPAパートナー国の水環境の状況や水環境管理の情報などが掲載されています。第1期のWEPAパートナー国は、カンボジア、中国、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、韓国、タイ、ベトナムの11カ国でした。
WEPA第2期(2009年度~2013年度)では、「生活排水処理」と「気候変動と水環境」を主要テーマに設定して、情報・知識の共有を図りました。第2期の活動は、解決のための知識共有に、より焦点をあてた活動を行いました。第2期には、ネパール、スリランカがメンバーとして参加し、メンバー国は全部で13カ国となりました。
2014年度から開始したWEPA第3期では、排水処理管理にフォーカスした活動をしています。知識共有のための会議や出版物に加えて、第3期では「WEPAアクションプログラム」を開始しました。アクションプログラムでは、WEPAパートナー国が自ら、具体的な課題を解決することを通じて、自国の水環境の改善を図るためのアクションを策定し、実施しています。WEPAは、このアクションプログラムの策定・実施を支援するとともに、そこで得られた知識や知見を他のパートナー国と共有しています。