WEPAアジア水環境管理アウトルック 2024
アジア地域の水質に関する問題を解決するためには、関係者の間で共通認識を持つことが重要であることを考慮し、アジア水環境パートナーシップ(WEPA)では、このイニシアティブで蓄積された情報及び知識、並びに人的ネットワークを活用して、「水環境管理に関するWEPAアウトルック」を定期的に作成しています。この報告書は、アジア地域の行政官、専門家及び水セクターのその他関係者を対象に、水環境の現状及び管理の状況に関する最新かつ有益な情報を提供することを目的としています。本報告書は、世界のその他の地域において水質問題に取り組んでいる関係者にとっても有益な情報源となるよう、これまで、2009年にイスタンブールで、2012年にマルセイユで、2015年に大邱・慶州で、2018年にブラジリアで、そして2021年にバリで行われた世界水フォーラムの際に出版されています。
本書はその第6版にあたり、主に「第1章WEPAパートナー国の水環境管理の概況」及び「第2章WEPAパートナー国における水環境管理に関する国別情報」の2つの章によって構成されています。第1 章では、排水処理システム等の各国の水環境管理に関する制度的枠組みとして、水環境管理に関する法律や汚染防止の取組などをまとめています。第2章では、WEPAパートナー国における水環境の現状やガバナンスの枠組みに関する最新情報を提供しています。
本報告書が、過去5回のアウトルックとともに、アジア地域のみならず世界の他の国で水環境問題に取り組む人々にとって、有益な情報源となるとともに持続可能な水環境管理に貢献することを願っています。
目次
はじめに
アジア水環境パートナーシップ(WEPA)からのメッセージ
謝辞
略語
第1章 WEPAパートナー国の水環境管理の概況
第2章 WEPAパートナー国における水環境管理に関する国別情報
2.1 カンボジア
2.2 中国
2.3 インドネシア
2.4 日本
2.5 韓国
2.6 ラオス
2.7 マレーシア
2.8 ミャンマー
2.9 ネパール
2.10 フィリピン
2.11 スリランカ
2.12 タイ
2.13 ベトナム
参考文献
付録