WEPA第3期報告書 2019
アジア地域の水環境問題を解決するためには、水環境ガバナンスの改善が不可欠であるという認識に立ち、日本国環境省がイニシアティプを取り、2004年にアジア水環境パートナーシップ事業を開始しました。2014年度から実施されてきた第3期WEPAでは、第2期までに実施してきた情報・知識の共有を基盤に、パートナー国による地域の水環境に関する課題の解決に向けた具体的な行動についても支援を実施してきました。この報告書は、第3期で行ってきた活動内容や得られた成果等を紹介することを目的に作成したものです。
まず、パートナー国における水環境管理の現状と直面している課題について記載しています。次に、第3期の活動、特に、特定の水環境に関する課題の解決のためにパートナー国が自ら計画・実施するWEPAアクションプログラムという新たなスキームにおいて実施したベトナム(畜産排水)、スリランカ(地下水保全)、インドネシア(河川負荷量規制)の取組について、その概要や成果を整理しています。さらに、今後の活動を各々のパートナー国のニーズに沿った内容とするために実施したアンケート調査の結果のほか、パートナー国からの提案について紹介しています。
目次
はじめに
ごあいさつ
1. アジア水環境パートナーシップ(WEPA)
2. WEPA 第3期のあゆみ
3. 水環境管理の状況分析
3.1 概況
3.2 生活排水と腐敗槽汚泥管理
3.3 産業排水管理
3.4 地下水の汚染防止
4. WEPAアクションプログラム
4.1 アクションプログラムの紹介
4.2 ベトナムの養豚場における廃棄物と排水の管理
4.3 スリランカにおける産業廃棄物・排水管理
4.4 インドネシアチタルム川の汚染負荷管理
5. WEPAパートナー国からのフィードバック
5.1 アンケート調査の結果
5.2 WEPAパートナー国からの提案
付録
WEPAフォーカルポイント
WEPAアドバイザー会議委員
活動および出版物
参考文献